eQSOでアマチュア無線ごっこ

左上がサーバ、下2つがクライアントです。右下は参加者の一覧(パケットクラスター相当?)です

slashdotからいらした方、トップページから入って下さい(2005/8/16)


CQ誌によると、eQSOなる音声チャットが流行しているそうなので、手を染めてみました(2002/11/4)。

※このページの記述は既に古いです。eQSOよりEchoLinkの方が良いです。私はそちらに宗旨替えしてしまいました(2005/8/16)

メリットは、

・免許はいらないのですが、99%アマチュア無線家が出ています。ヤフー何とかというような何でもアリではありません。当然ハムの作法で運用されています。

※無免許で無線リンクを使えないようにするために現在eQSOサーバへ接続時にユーザ登録が必須で、登録時にアマチュア無線の免許があるかどうかのチェックがあります。無線局免許状をスキャンした画像の提出を求められました(2005/8/16)。

・See Who's on the systemボタンを押すと上図右下のように出ている局の一覧が分かるので、相手を探しやすいです。

・RF版クライアントを使用すると無線機とPCを繋いでPTT程度の制御(RF LINK)が出来ます。要は無線とeQSOとのゲートウエイが可能です。

・帯域を食わないので、32K PIAIF程度でも参加可能です。PHSカード+ノートPCで電車からオンエア(確かに電波は出ている)という局も見かけました。

・誰が参加して誰が送信しているのか分かるので、タヌキワッチが出来ません(笑)参加者の内容に応じた話題が出来ます。なお、アマチュア無線ではないので、話題の制約は理論的にはありません。

・Comment欄に自己紹介が書けますが、交信中でもリアルタイムに更新(しゃれです)出来ます。QTHや名前、メールアドレスやURL等文字のほうが便利な場合に積極的に使いましょう。

・すごく単純な機能しかないので、逆にいじりがいがあります。特にRF Linkは大して電気の知識が無くても作ることが可能ですし、凝り出せばPICマイコンなどを持ち出して高機能なものも目指せます。

デメリットは、

・半二重のみなので、慣れないと使いづらいと感じるかも。逆にハムにはPTTとか分かりやすいインターフェースなので短期間で使いこなせる可能性が高い。

・じいさんばっかりで、YLは皆無(笑)。異常に平均年齢が高い。


クライアント版の説明

まずはマイクとスピーカ、出来ればヘッドセットを用意してください。

通常版とRF版がありますが、PTTを押す手間が楽なRF版を落としてください。

おもむろに展開後のClient_M0ZPD.exeをダブルクリックすると起動します。

最低設定するのはCallsignだけです。適当に入れてください。

そのままマイクに向かってしゃべるとVuメータが動くはずです。

MICレベルはボリュームコントロールの録音で設定して下さい。

Vuメータは大概上いっぱいに上げないと振れないといと思います。

Vuメータは3目盛り程度がピークになれば良いです。

黄色や赤になったらオーバードライブです。このメータは実態はALCメータなんですよ!。

汚い電波(笑)は嫌われる元です。

そしてSee Who's ON The systemをクリックして相手を探してConnected to selected roomを押すと入れます。

直接ServerやPortを指定してConnectする方法や、Presetから選択する方法もあります。

Roomが複数あるサーバもあるので、変えてみるのよ良いでしょう。

また、無理やりRoomに文字を入れるとその名前のRoomが出来てしまいます。

つながったら送信ですが、PTTボタンを押している間(間ですよ!)が送信です。

普通の無線機と一緒です。

スペースでも可能なようですが、フォーカスが別のウインドウに切り替わっていると送信できません。

左上の参加者リストに青い帯が出ているとその人がしゃべっているので、送信出来ません。

SSBのように上からかぶせて内緒話、なんてのは出来ません。

押しっぱなしはめんどうなので、VOXチェックを入れてみてください。

しゃべっている間送信してくれます。

これだと別ウインドウに切り替えても送信可能です。

感度やディレイタイムはVOXやSilence Levelで調節できます。

これでは間違って周りの雑音でも送信してしまいますが、送信したくないときはVOXチェックをはずせば解決です。

Comment欄は文字通りコメントなんですが、実はいつでも書き換え可能です。

書き換え後にSendを押すと他の参加者の画面も一瞬で書き換わります。

要は、マイクがトラぶった場合やURLやメールアドレス等声では送りにくい事柄の通信に使用可能です。

ありがたいことに日本語もそのまま通ってしまいます。

文字数は10文字前後しか見えませんが、ぜひ活用しましょう。


無線機を繋ぐ

eQSOに慣れたら、マイクとスピーカのかわりに無線機を繋いでRF Linkに挑戦しましょう。

ハンディ機からオンエア(って、言うのかな)可能になります。

 

eQSO Server−インターネット−PC−基地局無線機〜〜〜〜ハンディ−運用者

 

という感じで、布団の中からハンディ機でeQSOに参加できます。

固定機でもモービル機でもいいんですけどね。

Comment欄が見えないのはかなり不利です。

普通に使う限り法的には問題ないそうなので安心して実験してください。

スケルチの閉じる音が交信相手に安心感を与えます。

 

一番簡単なRS-232Cを使ったPTT制御回路を示します。

基地局無線機はKENWOOD TM833Vを使いました。

ハンディ無線機はICOM IC-T81を使いました。

マイクコネクタがLANのコネクタと同じだったので、片方のコネクタが壊れたLANケーブルを切って使いました。

PTTはLANケーブルの場合、たぶん以下の配線で良いです。

PTT:青白

GND:青or緑

MIC:緑白

PTT回路の抵抗は適当で良いです。私は3.3kΩを入れています。

LEDは単に逆電圧でトランジスタが壊れないようにするためです。普通のダイオードで問題無いです。

LEDだと送信していないときに光るので便利(RS-232Cの不調かどうか分かる)です。

トランジスタは小電力NPNなら何でも良いでしょう。2SC1815を使いました。

手持の関係で無線機からPCの間にトランスを入れていませんが、本来は回り込み防止やインピーダンス整合のために入れるべきでしょう。

また、GNDもトランスの3タップ側(マイク側)は全部接続すべきかも知れません。

音声ラインに全くアッテネータの類を入れていませんが、私の場合はボリュームで調整できました。

RS-232Cですが、ピン配置は以下のようになっています。

  RTS GND(SG)
9ピン 7 5
25ピン 4 7

eQSOの設定画面は以下のとおりです。

Rig Keyingをクリックすると出てきます。

COMポートを合わせる程度です。

Invert Voltageは送受が逆転した場合にチェックを入れますが、正しく作れば外した状態で動きます。

右下にPTTをどうするか、という設定があるので、RS-232CのCTSやDSRをうまく使えば+-12Vをどう確保するかという問題はありますが、外付けPTTスイッチが可能なようです。

レピータ同様CWIDも出せるようです。


最低限の機能しかないので、出来れば、以下の機能を研究するのも良いでしょうね。

・送信しっぱなしになる可能性があるので、ワッチドックタイマをつける

・無線側からは誰でも使えてしまうので、DTMFでPTTラインを有効/無効に出来る(CTCSSやソフトで解決できそうだが)

※現在の版はDTMFのデコードが可能です(2005/8/16)

市販(といっても日本ではなくて外国ね)の無線インターフェースにはたぶんこの程度の機能はあると思います。


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