FT-817とIC-703の消費電流測定


なぜか両方持っているので、消費電流を測定しました(2006/3/7)

あくまでも私が持っている機体の結果なので、特に10mA以下の測定値はあまり気にしないほうが良いです。


共通設定

周波数、モードは特記無き場合50.150MHz USBで測定。

電源はKmcという会社の32Aのもので、電圧は13.08V。

テスターはEAST EC-5318C 10Aレンジで測定。

念のためWELZ SP-220 VSWR計を20Wレンジにして、ダミーロード ダイヤモンドDL-30Aで終端している。


FT-817ND

ノイズブランカ バックライト スケルチ ボリューム アンテナコネクタ 電流(A)
OFF OFF 12時 フロント 0.30
OFF OFF 12時 リア 0.32
OFF OFF 12時 リア 0.34
OFF COLOR1 12時 リア 0.36
OFF COLOR2 12時 リア 0.36
OFF COLOR3 12時 リア 0.40
ON COLOR3 12時 リア 0.41
ON COLOR3 最大 リア 0.43
0.01A 0.02/0.04A 0.02A 0.02A 0.02A  

最後の状態でFMに切り替えで送信したところ、1.73A流れた。


IC-703

パワーセーブ プリアンプ ノイズブランカ バックライト DSP キーイルミネーション LED スケルチ ボリューム 電流(A)
1 OFF OFF OFF OFF OFF LO 12時 ※1
AUTO OFF OFF OFF OFF OFF LO 12時 0.32
AUTO ON OFF OFF OFF OFF LO 12時 0.36
AUTO ON OFF OFF OFF OFF LO 12時 0.39
AUTO ON OFF OFF OFF OFF HI 12時 0.43
AUTO ON OFF OFF OFF LO HI 12時 0.49
AUTO ON OFF OFF OFF HI HI 12時 0.53
AUTO ON OFF OFF ALL HI HI 12時 0.57
AUTO ON OFF LO ALL HI HI 12時 0.60
AUTO ON OFF HI ALL HI HI 12時 0.71
AUTO ON ON HI ALL HI HI 12時 0.73
AUTO ON ON HI ALL HI HI 最大 0.77
  0.04A 0.02A 0.03/0.14A 0.04A 0.06/0.1A 0.04A 0.03A 0.04A  

※1 最低0.24Aから0.33Aの間を変化。
長時間置いておくと0.19Aという表示もあった。
この状態でスケルチを開放すると0.34Aから0.35Aの間を変化
→おそらくパワーセーブは無意味になっている

※2 送信時にしか意味の無いスピーチプロセッサや内蔵チューナーは有意な差が分からなかった。

最後の状態でFMに切り替えで送信したところ、2.47A流れた。


考察

最大限の節約設定を行ったところ大きな差は無かった。

FT-817は機能のON/OFFで思ったほど消費電流の差が出なかった。

サイズが小さいだけに操作性を考えると、あまりにも節約設定にすると不便になる可能性がある。

IC-703は機能が豊富な分電流が大きくなる傾向があった。

最大と最小で2倍を大きく超える電流の差がある。

いずれの機種もバックライトの類はかなりの消費電流が流れる。

DSP,ノイズブランカの類は微妙な電流だが、どうしても必要な場合のみONする方が無難。

IC-703のパワーセーブはスケルチが閉じている場合によく効くようだ。

ゆえにFMでは絶大な効果があると思われるが、SSB/CWではあまり意味が無い機能。


お勧め

両機種に共通の項目では、基本は全部OFFで、ノイズブランカやDSPは必要な場合にONする。

明かりの類は日中の屋外で使う場合はほとんど不要なので切る。

ボリュームは小さいほうが良いのでスピーカよりはヘッドホンやイヤホンを使うこと。

FT-817はアンテナコネクタは絶対にフロントを使うこと。

但し操作性がかなり悪くなる。

IC-703はスケルチを閉じても良い場面では閉じる(深くする)だけでパワーセーブが働き、それなりの節電になる。


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最終更新日:2018/11/24 21:01 +0900

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