パチンコ用液晶モニタをRGB接続
写真がきれいに取れない...
ST9900に接続してTHAICOM-2 MCOT Ch9を受信中です
OSDもはっきり読めてものすごくきれいです
左のVRが明るさ、中央のロータリースイッチがNTSCとRGBの入力切替です
デジタルチューナーにはSCART端子が付いているものがあります。
いろんな信号が出ていて楽しいのですが、あまり活用されていない信号にRGB出力があります。
理論上は一番きれいな画質を得られるはずなので、せっかくなので使うことにしました。(2003/5/17)
同期が15kHz複合同期という、MSXの時代の信号なので実を言うと今となっては同期が取れるテレビが意外とありません。
21ピンマルチ端子の出ているテレビなら使えそうです。
また、ソニーのテレビではPlayStation接続端子がRGBになるらしいのですが、このあたりは家庭用テレビゲーム機改造サイトやアーケードゲーム基盤改造サイトを探してみてください。
最近のPC用ディスプレーではまず映りません。
今回は秋月電子通商の5.4インチワイド液晶モニターセットを使いました。
液晶部分だけで今回の用は足りるのですが、松本無線岡山店にはセットしか無かったのです(^^;
その代わり電源とNTSC>RGB変換基盤が付属なので、うまく作ればNTSCとRGBの2入力に出来ます。
せっかくなので6回路2接点のロータリースイッチも買って切り替え可能にしました。
NTSC部分は他のページを探してください。
RGBですが、そのまま繋いでみると同期が取れません。
まるで、アナログ信号の極性を間違えたような絵です。
同期信号を反転しないとだめでした。
2SC1815と抵抗2本の簡単な回路を起こして無事同期が取れました。
このあたりのノウハウも家庭用テレビゲーム機改造サイトやアーケードゲーム基盤改造サイトを探してみてください。
液晶モジュールだけだと安いので、RGB専用を考えている方向けに付加回路を参考に示します。
バックライトに9-13Vが必要です。スイッチング電源のACアタプタを探すと良いでしょう。
液晶自体の駆動は5Vです。これは12Vから作りましょう。
12V>5V電圧変換は3端子レギュレータ7805(同等品)と0.1μFコンデンサ2つだけ、同期信号反転は5Vを利用してトランジスタ1本と1KΩ抵抗2本で出来ます。
SCARTコネクタのRGB出力は以下のようになっています。
8PINのミニDINコネクタがついたケーブルが3m480円だったので、コネクタをつぶすつもりで買いました。
信号名 | ピン番号 |
RED | 15 |
GREEN | 11 |
BLUE | 7 |
SYNC(コンポジットビデオと同じ) | 19 |
音声右 | 3 |
音声左 | 1 |
アース | 17 |
NTSC>RGB変換基板とSCARTの切り替えですが、以下の4本の信号を切り替えたらOKです。
4回路2接点のスイッチがあればOKですね。
松本無線岡山店で探したのですが、なぜか6回路2接点の方が安かったので(おそらく耐圧は低い)これを使いました。
2回路余るので、音声のLEFT/RIGHTも切り替え可能ですね:->
1000円ぐらいで売っているアンプつきパソコン用ステレオスピーカあたりに出力するようにしたらなかなか実用的ではと思います。
今回は手抜きで音声は何もしませんでした。
一応NTSC>RGB変換基板にもモノラルアンプはあるんですけどね。
無事6時間程度の工作で動作しました。
チューナーのOUTPUT Setting > Video OutputをRGBに変えることをお忘れなく。
結果ですが、RGBとコンポジットを切り替えて見るとその差はあきらかです。
まるでパソコンを見ているような画質です。あたりまえかな?
横長なので、チューナー側で16:9に変更したらアスペクト比が正しくなります。
パンスキャンなどの切り替えがあるチューナーでは拡大の方法も変えれます。
PALがスムーズに見えるのでは、と期待したのですが、固定スキャンのモニタなので同期がぜんぜん取れません。
かなり残念...。
TVコネクタに上のRGBケーブルを、VCRコネクタにS端子ケーブルを、本体のRCAコネクタも合わせて3系統出力が可能になりました。
普通はこんなに必要ないですが...。
NTSCとRGBで違うチューナーを繋いで切り替えて使えるので省スペースになりますね。
ただ、NTSC>RGB変換基板にバグがあって、画面が左にずれます。
これも探せば直し方が見つかりますがちょっと手間なのでそのままにしています。
RGBではずれません。