海外衛星チューナーの話
私が今までに使用した海外衛星用チューナーを簡単に特徴を紹介したいと思います(2006/1/19)。
既に手放したものもあります。
なお、PC用や液晶テレビ内蔵等特殊なものは別ページにあります。
CST-3000HP(富士通ゼネラル)
ビデオデッキの下です
1999年末にある方からただで頂いたものです。
昔懐かしいスカイポートTVの受信用に使っていたそうです。
隠しコマンドを入力して機能アップして使用しています。
現在ではアナログ変調の衛星テレビは少数派であり、また相当信号が強力に受信出来ないとメダカノイズが目立つので本来の目的で使うことはあまりありません。
しかし、信号強度の表示はとてもレスポンスが良く、デジタル局でも信号メータの値は上下するため、アンテナ調整時には今でも役立っています。
もちろん、アナログ局が出ている衛星に向きを合わせるときには本来の機能を使って、まず映像が出るかを確かめます。
ハーフトラポン対応であり、そこそこの感度です。
PCM/FM音声対応なので、音が出ないということはとりあえずありません。
DMT-1000(DMT)
一番上です
MADE IN KOREAのチューナーです。
これを書いている時点(2000/9/23)ではコストパフォーマンス最高と言われているチューナーです。
国内でも入手は可能ですが、海外で買うと約半額(35000円程度)になるので、Yahoo! Shopping等で買うと良いです。
私は申し込んでから1週間程度で届きました。
PAL>NTSCの簡易変換機能があり、マルチ方式テレビが無くてもとりあえず中国やヨーロッパの局の絵を見ることが出来ます。
ただ、あくまでも簡易機能なので、できればPALはマルチ方式テレビで見てほしいです。
動きや発色が別次元です。
チャンネルが衛星単位で管理出来ませんが、チャンネル番号の変更などは出来ますし、どの衛星のチャンネルかは表示するので慣れればあまり面倒ではありません。
感度はかなり良いです。
画質は派手です。S端子もあります。
信号が弱くなるとブラックアウトします。
既に故障して引退しています。
ST-9900(DVBExpress)
RD-X2の上です
MADE IN KOREAのチューナーです(2003/5/17)
DMT-1000と同様にYahoo!Shoppingで購入しました。
可もなく不可もないチューナーです。
特徴は省スペースなのと、ゲームが2種類内蔵という程度です。
光デジタル出力があるので、そういうのが魅力な方は良いでしょう。
PAL>NTSCはアスペクト比は結構きれいに変換しますが(字幕は若干ぶれる)、動きはいまいちです。
Bad Signalの表示が無いのは大変良いです。
使い勝手はKD-5000Jを思い出します。
S端子が無いことが一番の欠点でしたが、S端子アタプタが発売されたようです(2003/5/17)
買うのがもったいないので自作することにしました。
必ずここで手に入るファームウエアのアップデートを行って、MENUにあるOUTPUT Setting>Video OutputをS-VIDEOに切り替えてください。
SCART | S |
15:C | 4 |
17:GND | GND,1,2 |
19:Y | 3 |
画質ですが、エッジはかなりきつく出ます。
また、白飛びすることがあるので、本当ならビデオアンプを間に入れたほうが良いでしょう。
中身はおそらくARIONのOEMです。
既に故障して引退しています。
中央の派手なチューナーです
MADE IN MAINLAND CHINAのチューナーです。(2003/6/20)
PBH-SALESで購入しました。
この販売店は不手際が多いのでお勧めしません。
国内ではK Takahashiさんから安く買えるようなので、個人の責任でコンタクトを取っても良いでしょう。
富士通のチップセットのようです。SPARCアーキテクチャ?
はっきり言って1世代前の仕様です。
にもかかわらず買ったのは、「BLIND SEARCH」があるからです。
ただいま探索中
画面の文字がはみ出たりハングアップしたりとソフトの出来はまだまだですが、KOREASAT-2 CS 水平を20分程度でサーチしてしまいました。
周波数範囲と4M以下をサーチするかの指定だけで、周波数登録などはいらないのです。
広いSRだけかと思ったら、かなり低いSRでも探し出します。
すごいです...。
リモコンの反応も結構良いです。
フロントパネルに信号ロック状態とSメータがついています。
これは便利ですね。
他は見るべきところは無いです。
カラー方式変換機能はありません。
DiSEqC SWは対応ですが、Positionerは非対応です。
右のポケットにスマートカードが入りそうですが、中は空です。
リモコンはOKボタンが十字キーの下で小さくて押しにくいです。
周波数登録は可能ですが、周波数単位のサーチしかなくて一度に全部サーチが出来ません(たぶん)。
サーチした結果はTransponder EditやChannel Editで見ることが出来ます。
SP-200(CKMT)
金色に輝く派手なチューナーです
MADE IN KOREAのチューナーです。(2004/2/8)
今時の普通のチューナーです。
リモコンの反応は良いです。ただ、ST9900とコードがもろにかぶるので同時使用は工夫が必要です。
中身はおそらくARIONのOEMではと思います。
OSDのデフォルトは韓国語ですが、切り替え可能です。
不思議な機能は誠によく働きます。
右側はふたになっており、内部にmenuボタンがあります。
スマートカードが入りそうな部分もありますが、当然蓋がされています。
画質はかなり派手です INFOの2度押しで詳細表示です | |
MENUのOSD設定です 韓国語が分からない方は右上のSystem Settingと左のLanguageの位置を覚えましょう | |
Signal & Skewです 反応はかなり良いです この画面だけでアンテナの微調整が出来ました | |
LNB設定です Antenna(1-16)は1:KOREASAT2,2:KOREASAT3でした
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DB-7000Plus(BEC)
一番上です
MADE IN TAIWAN R.O.Cのチューナーです(2004/5/7)
台湾Benjamin製ですが、現在はCHAINTECHに買収されたようです。
アナデジ両方OKというものです。
デジタル部分はごく普通のFTAチューナーです。
KOREASAT専用なら使えるかな?
パルス式のフィードホンが使えます。
欲しい方がいて譲渡済みです。
KOREASAT2 MBCも楽々絵にします 低ビットレートのSCPCには強いようです ブロックノイズは出ますが、ブラックアウトはしないです リモコンの反応は台湾製らしくまったりとしています 画質は好みです |
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メニューは普通です 信号強度も普通です バーのレスポンスはまあまあでした |
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アナログモード時のメニュー 懐かしい感じが... 当然無信号時はPALのブルーバックです。 画面はJCSAT2AのNTT中継回線です C/Nやレベル表示は全くありません おまけに正極性/負極性のマニュアル設定は無いし (周波数がKuだと正極性、Cだと負極性になるらしい) ブルーバックは無効に出来ないし、「おまけ」の域を出ません 一応音声のエンファシスカーブや帯域調整、LT(スレッショルドを擬似的に落として画面を見やすくする機能)はあります SCART端子を使った外部デコーダがつけれるようです BASEBAND OUTがあったので、コアテック方式のデコーダを付ければWOWOWも見えるのではないでしょうか |
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ADT-2000(Xanadu)
中央の銀色のチューナーです
MADE IN KOREAのチューナーです。(2004/9/25)
今時の普通のチューナーです。
リモコンの反応は良いです。ただ、DMT-1000とコードがもろにかぶるので同時使用は工夫が必要です。
不思議な機能内蔵です。
INFOキーを押した画面です。 必要な情報がしっかりあります。 |
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EPGキーを押した画面です。 KBS KOREAとKBS 1TVはハングルで番組名が取得できます。 |
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MENUキーを押した画面です。 一番上のProgram GuideはEPGキーと同じです。 二番目のReceiver Setupで衛星やTPの編集を行います。 三番目のUser Setupで言語切り替えです。 |
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MENU→User Setupです。 一番上が言語切り替えです。 |
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MENU→User Setup→Language Setupです。 ここではアラビア語にしてみました。 |
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Menu→Receiver Setupです。 一番上がAntenna/Satelliteです。 |
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Menu→Receiver Setup→Antenna/Satelliteです。 項目は結構多いです。DiSEqC 1.0-1.3まで対応です。 |
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Menu→Receiver Setup→Manual Searchです。 ここでTPの追加や削除が可能です。 |
LIFETIME ULTRA(FORTEC STAR)
かなり小さいです
MADE IN KOREAのチューナーです。(2005/6/7)
Power SearchというCDVB3188CのBliend Search相当の機能があります。
イギリスの販売店から買ったため、コンセントがCタイプで少々困りました。
おまけもありません。
派手なOSDです。 | |
Satellite,TP,Network,Advanced,Powerといろいろスキャンがあります。 | |
Power Scanの条件設定画面。 周波数範囲、SRのサイズ(大小と全部)、偏波が指定可能です。 |
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サーチ中ですよ。 下の棒グラフになにやら信号を見つけたら四角が並びます。 |
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リモコンのSIGキーを押すと結構大きな信号表示が出ます。 | |
リモコンのiキーでPIDを参照できます。 |
ZY5518E(ZY-DVB.COM)
MADE IN Chinaのチューナーです。
ほぼA4サイズと手持ちのチューナーで最小です
何とS端子以外に色差出力まであります
海外衛星テレビ受信機器さんより入手しました。
テレタビーズのパッケージ写真がなんだか危ないですね:->大英帝国の作品なんですが。
コンセントはAタイプでそのまま刺さりました。
中文説明書、日本語簡易説明書、A/Vケーブル(モノラル)、電池の入ったリモコンが付属です。
リモコンはもちろん中文表記です。
画質は派手目です。 個人的には好みです。 購入状態でASIASAT3SとAPSTAR1AのTP情報が入っています。 中文OSDが標準ですが、英語にも切り替え可能です。 中文のままだと局名が簡体中文で表示されました。 PAL/NTSC変換はほぼ完璧です。 字幕のスクロールがかくついたりしないです。 |
信息キーを押すとPID情報やリモコンのiキーでPIDを参照できます。 アンテナがずれずれなのがはっきり分かりますねえ。 |
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尋星キーを押すと9分割画面で今何を放送中か分かります。 もちろん絵は現在カーソルのあるウインドウのみが動きます。 |
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今時なのでブラインドサーチ可能です。 周波数の範囲が指定できないのでちょっと使えないです。 |
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サーチ中H/Vの表示が無いのでやや不安です。 | |
プレビュー表示も可能です。 | |
菜単キーを押すとメニューです。 上からSystem Setting,Transponder Setting,Program Setting,Game,Auto Scanです。 |
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ゲームが4つあります。 倉庫番、マインスイーパ、五目並べ、一番下はカレンダーなんですが。 |
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なかなかいい感じのカレンダーです。 | |
TP設定です。 アンテナ切り替えに使えそうなのは0/22KHzとDiSEqC SWしかありません。 0/12Vが無いのはともかく、DiSEqC motor非対応なのが痛いですね。 |
リモコンはまったり、衛星別メニューは無しといろんな衛星を見るのには向いていませんが、ASIASAT3S専用であれば非常に素晴らしいです。